薬の豆知識
普段、患者さんが疑問に思ったり、不安に思ったりすることをまとめてみました。
- なぜ、服薬中はお酒を飲んではいけないのでしょうか?
薬は、肝臓で酵素の働きにより代謝され、同じようにアルコールも肝臓で代謝されます。
お酒を飲んでいるときに薬を飲むと、肝臓の代謝酵素はアルコールを解毒するのに優先
的に使われるため、薬の代謝が不十分になります。また、薬の溶解や吸収にも影響を
与える事もあります。またアルコールには、中枢神経を抑える作用もありますので、
催眠導入剤等の中枢神経抑制薬と併用すると作用が高まって危険です。
これにより、薬の効果や副作用が強く出すぎてしまう事がありますので、薬を飲む時は
お酒は、控えて下さい。間違っても今日は、お酒を飲むからと言って、薬をやめるよう
な事はしないように。あくまでも薬を中心に考えて下さい。
- 1日3回食後服用の薬を処方されたのですが、朝食は食べない習慣です。朝は、飲
まない方がいいのですか?
食後に飲むという事は、胃に食物が残っている為、胃を荒らしにくく、ゆっくり吸収さ
せる事を目的としています。
薬は指示通り飲んで頂きたいので、クラッカー1枚でも、牛乳1杯でもいいですから、
お腹に入れてから飲むようにして下さい。ただ、牛乳の場合、薬の吸収が悪くなる物も
ありますので、医師、薬剤師に相談して下さい。
- 成人病は、一生、薬と付き合っていかなくてはいけないとか。薬を飲み続けている
と、成分が体内に残りませんか?
成人病の薬は、自覚症状を治すのだけが主目的ではなく、体のよい状態を保って生命に関
わるような合併症が起こるのを防ぐためのものなので、成人病の患者さんにとって一生
薬と付き合うことが、いわば健康を支えるための「杖」といえるでしょう。
それだけに、成人病の薬は、長期連用による弊害のないよう厳密な検査を経ています。
ですから、心配しないで医師の指示通り服用して下さい。
- こどもに薬を飲ませ続けて、何か後遺症のようなものが残ったりはしないでしょう
か?
病気のこどもを抱える親の立場からすれば、薬に不安を抱くのは無理もない事でしょう。
確かに成人に比べ、こどもは薬に対する感受性も高いといえます。それだけに、小児用薬
の安全性には細心の注意が払われていますので、正しく使用している限りはむやみに恐れ
ることはありません。
ただし、風邪をひいたこどもに、成人用の薬を勝手にさじ加減して与えるなどということ
は、決してしないでください。
- 薬の色や甘い味は、こどもに害になりませんか?
健康を維持するための薬だけに、厚生労働省では着色料や甘味料についても厳しい規制をして
います。いずれも食品などに使われる安全な材料が用いられていますので、心配すること
ありません。
- 湿布剤は、処方薬と市販薬で効果の違いがあるんですか?
市販の湿布は、軽い打ち身や捻挫など、一般の人々が自己治療できる症状に使うも
のであり、処方薬の湿布剤とは配合成分などに若干の違いがあります。
市販薬には、サリチル酸、メントールなどの作用の緩和なものが含まれていますが
処方薬の中には、鎮痛剤が入ったものもあります。最近では、鎮痛剤含有の物も市販
されるようになりましたので、詳しくは、薬剤師に相談して下さい。
- 子供がお昼の分を学校に持って行けないと言うんですが。どうしたらいいでし
ょうか?
大切なのは、飲む時間帯ではなく、間隔ですので、1日3回服用のものでしたら、
朝、学校に行く前に飲んで、お昼の分は、帰ってきてから飲んで、夜、寝る前に
飲んでも問題はありません。医師に相談して一番、よい時間を決めて下さい。
- 漢方薬は、食前や食間に飲まなくては、いけないのでしょうか?飲み忘れがあ
るのですが、食後ではだめでしょうか?
漢方薬の場合、この時間が最も薬の吸収がいいとされているのですが、実際には、
有意差が出ていないとも言われています。また、飲み忘れがあるということですの
で、食後に飲んでもかまいません。医師に相談して食後でもいいか確認してみて
下さい。
参考文献:エーザイ(株)配布資料
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